初心者だからこそこだわりたいパドル選び -形状-

パドル選びの選択肢はざっとこの3つ。
① サイズ: 長さ、太さ、ブレードの大きさ
② 材質: グラス、カーボン、プラスチック
③ 形状: ブレード、シャフト

悩ましいですね。
今回は、まっすぐか曲がっているか、厚いか薄いかの、③形状の違いについてです。

1)ブレードの厚み
 薄いもの × センターフォーム

一般的な薄さのものと、フォームが間に挟まって厚みのあるセンターフォームとがあります。
主にカヤックの目的が、ダウンリバーなのか、ホールプレイ(フリースタイル)なのかで、選びます。

ブレードの薄いもの
ラダー系の動きでキレがあります。
ブレードがスパッと水に入るので、キャッチ感もしっかり感じられます。

特にスラローム用のパドルはラダーのキレがいいように、真ん中に厚みがあっても、エッジに従って薄くなっているものがあります。

削れにも強いです。
ある程度削れても、漕ぐのに支障はないです。

センターフォームが入った厚いブレード
浮力を持たせるために、ブレード面の素材の間にフォームが入っているパドルです。
抑えたときにブレードが水中に沈みにくいので、ホールなどの浮力を得にくい場所でパドルを刺すフリースタイルに向いています。

ちなみにロール初心者にとっては、ブレードが水中に沈みにくいので、パドルの浮力がロールの確率を高めてくれます。

キャッチ感があまりないのと、ブレードの浮力に坑がって刺さなくてはならないため、抑える以外の多様な使い方をするダウンリバーにはあまり向きません。

水を切って操作するラダー系の動きでは、その厚みによる水の抵抗が失速の原因にもなります。

そして、削れには注意したいです。
削れてセンターフォームまで出てしまうと、水がブレード内部にしみ込んでしまい、一気に強度がなくなります。
削れないように注意する、削れたら早めに修理するなどの気遣いが必要です。
抑え込む動きを無意識にやってしまい、悪いフォームが身につくこともあります。
価格は高めです。

初心者は、キャッチ感がわかりやすい薄いブレードのものがおすすめ
つかんでる×切ってる、つぶしてる×つかんでる、の違いが感じ取りやすいです。

2) シャフトの形
 ストレート × ベント

シャフト部分が曲がっているもの(ベント)と、まっすぐのもの(ストレート)があります。

ストレートシャフト
その名前の通り、まっすぐのシャフトです。

曲がったパドルに比べて軽くて、価格も安いです。
握る場所が限定されないので、好きな持ち幅で握れます。

ベントシャフト
握る前後が曲がっているシャフトのパドルです。
ベントシャフトは、目的があっていろんな方向へ曲がっています。
その目的に応じた曲がりを選ぶといいでしょう。

・ 手首が楽になるように曲がっているもの
・ 握ったときに自然と脇がしまるように曲がっているもの
・ 前をキャッチできるように前方へ曲がっているもの(主にスラ用)
・ キールライン付近をキャッチしやすいように内側に曲がっているもの(主にスラ用)
それらを複合した曲がりのタイプもあります。

ベントシャフトは、曲がってもある程度の強度を保つために、ストレートのものよりも重いです。
また加工に手間がかかるため、価格も高いです。

基本的にフェザリングに慣れていない初心者は、ストレートシャフトを使ったほうがいいでしょう。
というか、ストレートを使ってください。

なぜなら、曲がっているパドルはとても握りやすくできているため、左手のフェザリング(手の中で滑らせる動き)をしないで漕いでしまいがち。
握ったまま漕ぐクセがつくと、脇のあいたチカラの伝えにくいフォームが身についてしまいます。
そのフォームは、肘や肩、手首の故障にもつながります。
はじめに身についた悪いフォームは、修正するのも大変。

経験の浅い人は、フェザリングが自然にできるようになるまでは、ストレートシャフトを使うべきです。